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いなか街にすむ働くママが、ゆるくできる学習補助を試行錯誤で頑張るブログです。学研、進研ゼミ、本屋さんで購入した問題集、インターネットからダウンロードできる問題など、いろいろ試しながら試行錯誤しています。

小学校の学習指導要領の変更でどう変わるの?プログラミング教育って何?

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学習指導要領で何が変わるの?

来年度から学習指導要領が変わり、英語・プログラミングが小学校で必須になるとか。

いくつかある変更点の中で私が気になるのは、

  • 3年生からの外国語活動として年間35時間
  • 5,6年生は英語が教科化
  • プログラミング教育の必修化

特に、次年度から3年生になる息子は英語活動が必須化される第1期生となるので気になるところです。

 

3年生から始まる外国語活動

先日、小学校からお手紙で新学習指導要領についてのお知らせがあり、来年度から始まる新学習指導要領によって授業内容がどのように変わるか書かれていました。

が、「3,4年生は今まで通り「外国語活動」で年間35時間です。」との記載が!!

そう、息子の小学校では、これまでも3年生から年間35時間の外国語活動をやっていたのです。

そういえば、息子の小学校のホームページのニュース欄に、外国人の先生の英語の授業がありました と写真付きでたまに報告されていたように思います。

県の教育委員会のページを確認すると、移行期間(平成30~31年度)の間に外国語活動については,新学習指導要領の外国語活動及び外国語科の内容の一部を加えて必ず実施との記載があり、先行して実施しているのだということがわかりました。

 

今回の学習指導要領の変更によって、英語教育は高等学校卒業までに外国語でコミュニケーションできるようになることを目指し、「聞く」「読む」「話す」「書く」の力を総合的に育むことが目当てとされるようです

書く中心の英語教育の時代の私ですので、ワーキングホリデイのために英語の勉強を開始した頃は大変な思いをしました。これからの子どもたちはバイリンガルに育ったりしてくれるといいですね。

5年生からの英語の教科化

これまで外国語活動だった英語が、2020年度から週2コマの外国語(英語)の授業となる5,6年生。これまで、聞く・話すが中心だった英語の読み書きも始まるそうです。

パンパンのカバンが更に重たくなり、忙しい小学生がますます忙しくなりそうで何だか可愛そうな気がします。

昨年まで放課後元気に遊んでいた女の子が、今年度から5年生になり、宿題が多すぎて遊べなくなったと言っていましたが、これまらもっと忙しくなるということですね。 

プログラミング教育ってどんな教育? 

ところで、英語教育に関しては自分自身も通ってきた道なので、教育内容が多少変わっても、どんな勉強をするのか想像がつきますが、プログラミング教育っていったい何なのでしょう?どんなことをするのか全く想像がつきません。

 

そこで、色々と調べてみることにしました。

すると、小学校の教科に新たに「プログラミング」という教科が増えるわけではないとのこと。さらに、何年生でどのようなプログラミングを学ぶのかという具体的な内容も決められていないとのことで、実際の教育内容は市町村や各小学校で決められるそうです。

プログラミングというと、プログラミング言語を使ってロボットやマシンを動かしたり、パソコンの中で動くゲームを作ったりするイメージがあります。

しかしながら、今回の新学習指導要領でいうプログラミング教育は、「プログラミング的思考」を学ぶことが目的であり、実際のプログラミング言語の習得や技術を目的としていないのだそうです。

 文科省の「学習指導要領解説」には、

子供たちが将来どのような職業に就くとしても時代を越えて普遍的に求められる「プログラミング的思考」(自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力)を育むため、小学校においては、児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動を計画的に実施することとしている。

 との記載があります。

 

プログラミング的思考とは? 

プログラミングは料理に例えられることがあるそうで、例えばカレーを作ろうと思った時、

ジャガイモは1センチの角切り、人参は5mmの角切り、玉ねぎは半月切り、お肉はひと口サイズに切る。材料を合わせて煮て、すべての具材が柔らかくなったことを確認して最後にカレールーを入れる。

という手順で作るとします。

プログラミングを行う際も、必要な材料の組み合わせを考え(材料の調達)、順序だててプロセス(材料を切る)を実行し、試行錯誤(具材の煮え具合の確認、火加減の調整など)しながら、目標を達成する理論的な考え方が必要で、それを学ぶのがプログラミング教育だそうです。

 

もう一つ例えるなら、直角三角形を描こうと思った時、

  1. 直線を書く
  2. その直線から、直角(90度)の方向に直線を書く
  3. 先ほどの直線の終わりと、最初の直線の始まりをつなぐ直線を書く 

この3つの手順を実行して、目標が達成されます。

目標に何が必要かを考え、1つ1つの手順を実行し、達成する考え方がプログラミング的思考となります。

文字にすると難しく感じますが、普段何気なくやっていることを順序だてて考えることが大切なようです。

 

 

新学習指導要領でのその他の変更点

上記にあげた「小学3年生からの外国語活動」「小学5・6年生からの外国語の教科化」「プログラミング教育」のほかにも、いくつかの変更点があります。

道徳の教科化理数教育の充実伝統文化に関する教育などのほか、国語、算数、理科、社会体育などの教科におけるまなびも変わるようです。

 

国語では、「語彙力を豊かにする」「情報の扱い方」を重視し、また、4.5.6年生では、漢字の学習学年が変更になる漢字がいくつかあるようです。

 

算数では、グラフやデータを読み取る能力が重視されます。5年生の図形でプログラミング教育を導入した学習もされるようです。

 

理科では、これまでより観察や実験が重視されるようになります。3年生で音の伝わり方の大小を新たに学習するようになり、4年、6年でも新たな単元が追加されるようです。

 

社会では、世界の国々との関わり、政府、地方公共団体の働き、少子高齢化による地域社会の変化、情報化に伴う社会の変化に関する教育が行われ、これまで4年生から使用していた地図帳を3年生から活用することになったようです。

 

道徳も教科化され、週1時間道徳の授業が行われるようになります。問題解決型の学習や体験学習も取り入れられるようになるようです。

 

まとめ

これまでは「何を教えるか」を中心に考えられていた教育が、新学習指導要領により、「何ができるようになるか」が重要視される教育に代わるそうです。

聞こえはとても良いのですが、実際のところどうなんでしょうね。

近頃は、聞こえはとてもいいけどふたを開けてみれば・・・という政策が多すぎて信用できなくなっています。

子どもたちの未来を考えることが、国の未来を作ることにもなると思うので、しっかりと向き合ってもらいたいと思います。