参観日の人権学習「森のどうぶつ」について
先週の金曜日に参観日がありました。今回は人権学習の参観でした。
人権参観日・・・同和教育かな?などと勝手に予想していましたが、予想に反して、「森のともだち」というお話を題材に、友達との関わりを考えるという内容でした。
「森のともだち」
ある森に、色々な動物たちがなかよく暮らしていました。そこへキツネのコン吉が引っ越してきました。
コン吉はわがままで乱暴者だったので、森の動物たちはコン吉の姿を見ると逃げ出してしまうようになりました。
ある日、森にオオカミがやってきました。森の動物たちはオオカミの姿を見ると、見つからないように逃げだしました。それを見たコン吉は、いつものように自分の姿を見て逃げ出してしまったと思い、森のみんなの後をつけていこうと思いました。
そんなコン吉にオオカミが襲い掛かり押さえつけてしまいます。コン吉は夢中で「たすけてくれー」と叫びました。
森の動物たちはみんなで相談をして、オオカミとコン吉の周りをぐるぐると回り始めました。驚いたオオカミがコン吉を押さえつける手を緩めた瞬間、コン吉はオオカミから逃れ、そのまま森の奥へと逃げ出します。
怒ったオオカミは一番近くにいたウサギのピョンコに飛び掛かりました。森の動物たちはピョンコを助けようとオオカミに体当たりをしました。オオカミは森の動物たちの勢いに押され逃げ出します。
オオカミが逃げたあと、怪我をしたピョンコをみんなで手当てしてあげました。
その頃、コン吉は森のはずれまで逃げていました。ふと、森のみんなのことを思い出します。そして、コン吉は森の動物たちのいる場所へ戻り、「ごめんよ、ごめんよ」と言いながら大きな声で泣きました。
※おそらくこんな感じのお話です。授業参観を見ていた記憶なので、多少違うところもあるかもしれません。
このお話を読んで、
- どうしてコン吉の姿を見るとみんなは逃げるようになったのか。
- 仲良くなかったのに、どうして森の動物たちはオオカミからコン吉を助けたのか。
- 逃げた後、どうしてコン吉はみんなのところに戻って、「ごめんよ、ごめんよ」と泣いたのはどういう気持ちだったのか。
と質問がされ、最後に「良い友達とはどんな友達でしょう?」との質問で締めくくられました。
それぞれの質問に対する意見として、
どうしてコン吉の姿を見るとみんなは逃げるようになったのか
- 嫌な気持ちになった
- 怖い
- 一緒に遊びたくない
仲良くなかったのに、どうして森の動物たちはオオカミからコン吉を助けたのか。
- 友だちだから、仲間だから
- 困った人は助けたい
- 助けたら仲良くなれるかもしれない
逃げた後、どうしてコン吉はみんなのところに戻って、「ごめんよ、ごめんよ」と泣いたのはどういう気持ちだったのか。
- 助けてもらったのに、自分だけ逃げたから
- みんながやさしくしてくれた
- 自分が意地悪してたことに気が付いた
- ピョンコが怪我をしていた
良い友達とはどんな友達でしょう?
- 優しくしてくれるともだち
- 自分のことをわかってくれるともだち
- 忘れ物を貸してくれるともだち
- 一緒に遊んでいて楽しい
- 気が合う
- 困った時に助けてくれる
などなどの意見を、みんなが積極的に手を挙げて発表していました。
授業終了のチャイムが鳴り、まとめの言葉などもないまま、ここで授業が終わってしまいました。「え、これで終わり?結局、何が言いたかったの??」という印象の授業でした。
授業風景は楽しそうで和気あいあいとして雰囲気は良かったのですが・・・・。
個人的には、道徳の特別な授業ではなく、日常的な国語や算数の授業風景を参観したいです。